鹿政談

<文化財保護法違反>39歳の男逮捕 シカにボーガン 4月13日11時53分配信 毎日新聞

奈良市の奈良公園で先月、ボーガン(洋弓銃)の矢が刺さった雌ジカが死んだ事件で、奈良県警は13日、津市の飲食店経営の男を文化財保護法違反(天然記念物のき損)容疑で逮捕し、自宅を家宅捜索した。
逮捕容疑は、3月12日夜~13日未明、奈良公園内にある春日大社境内で、シカにボーガンで矢(長さ約52センチ)を放ち、死なせた疑い。
県警によると「シカに向けて撃ったが、当たったかは分からない」などと供述しているという。
現場にはボーガンの矢3本が残されていた。
男は「シカを撃った」と知人に話していたといい、県警は奈良市のコンビニエンスストアの防犯カメラに男の所有とみられる軽トラックが映っているのを確認した。
県警によると、シカは10歳程度で、体長約130センチ、体重約44キロ。
3月13日に左腹に矢が刺さった状態で見つかり、15日に死んだ。
解剖の結果、妊娠していたことが判明した。奈良公園一帯のシカは国の天然記念物に指定されている。

【上野宏人、岡奈津希】

画像


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このニュースを見て、矢鴨といい動物に対して不要な殺生をする事件って、後を絶たないですよね。

生きてはいないとは言え、埼玉県の正丸峠付近で飼い主から預かったペットの遺体を不法に投棄していた業者の逮捕も記憶に新しいところ…

人の心が病んでいるというか、ゆとりがないのでしょうね。

で、もってこのニュースで思いだしたのが…

落語『鹿政談』

話は…

その昔、奈良では鹿が『神鹿』とされていた事もあって手厚い保護が行われていた。
鹿を殺そうものなら、打ち首・獄門・石子詰めという、今では想像できないご時世。
そんな時代の、ある朝に起きた出来事。

奈良三条横町というところに、豆腐屋を営む老夫婦が住んでいた。

主が朝早くから起きだし、豆を挽いていると表で何やら物音がする。
慌てて飛び出してみると、大きな赤犬がキラズ(卯の花・オカラ)の桶に首を突っ込み、キラズを食べていた。

商売物を荒らされるのは困る。普段穏やかな主もカッとなり、追い払おうと手近にあった薪を持つと赤犬の方になげたところ、その赤犬に命中。

当たってしまうとは考えていなかった主、助け起こそうと慌てて近づき…絶句。

なんと、倒れていたのは赤犬ではなくて鹿!!

何とか介抱してみたが、鹿は一向に息を吹き返さない。そのうち辺りも起きだしてきて、町中ひっくり返るような大騒ぎとなった…。

この裁きを担当することになったお奉行様と役人。そして豆腐屋の主。
この三者の間で行われるやり取りがおもしろい人情噺。

最後は鹿が盗み食いをした『キラズ(卯の花・オカラ)』と、豆腐屋と切っても切れない『大豆』がオチになっていますね。

誤って殺したのではなく、殺す意図があって殺した今回の犯人…

『鹿政談』の時代にならって…

『石子詰め』の刑

になったりして…

そんなことはないか…


石子詰め(いしこづめ) 日本の中世、近世の刑罰のひとつ。
               地面に穴を掘り、首から上だけ地上に出るように、罪人を生きたまま入れ、
               その周囲に多くの小石を入れ、圧殺させる。






NHK落語名人選(56) 六代目 三遊亭円生 佐々木政談・鹿政談
ポリドール
1994-12-19
三遊亭円生(六代目)

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この記事へのコメント

とおちゃん
2010年04月14日 02:39
食肉として売るつもりだったとか・・・。
石子詰めの刑、決定です
simatoki
2010年04月14日 07:10
ロンパパさん こんにちは♪
このごろ、世の中が、じゃなくて、人の行動が変な方向に向いてますよねぇ。幼いっていうか。。。
鹿政談聞いてみたいです。オチがきになる~。
文殊
2010年04月14日 21:24
犯人の顔をTVで見て「うわっ、悪そぉ~」
と思ってしまった私・・・人を外見で
判断してはいけませんね。
でも、ホント悪そうな顔してたんだもの
ゴキブリ一匹殺したって嫌な気分なのに
ほ乳類なんて確実に無理。頼まれてもしないけど。

犯した罪に対し、同じ事を犯人に
実刑として与えればイイ!って思います。
ちとイスラム的かしら?
ロンパパ
2010年04月14日 21:37
とうちゃんさん。こんばんわ。
お店で出す料理の材料として調達するつもりだったら、とんでもない奴ですよねぇ…
世が世なら本当に石子詰めの刑になっていますよね


ロンパパ
2010年04月14日 21:46
simatokiさん。こんばんわ。
ここのところ動物に関連するニュースが続きましたよね。
弱いもの、無抵抗なものをいたぶるというのはどうかしていますよね。
今回の事件はボーガンを使って…飛び具を使うとは卑怯です。
(じゃぁ、素手ならいいのかというわけではありませんが…)

そうそう、「鹿政談」ですが、ぜひ聞いてみてください。
「キラズ」と「豆」のオチもほろりと来ますが、裁きの場面がおもしろいですから…
ロンパパ
2010年04月14日 22:01
文殊さん。こんばんわ。
顔で判断するつもりはありませんが、確かに悪そうな顔…というか、何か歪んでいる感じがする顔でしたね。
動物を飼った経験があると無用な殺生なんかできないと思うのですが…
やはりここは「石子詰めの刑」しかないんですかねぇ。

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